カナダの旅(1998年6月28〜7月6日)

     新婚旅行でカナダに行って来ました。何故カナダか?妻に私が思い浮かぶ海外の名所を挙げるとことごとく
     「行ったことがある」と言われてしまった。南の島でぼーっとしようと決まりかけていたがパンフレットを見ながら
     「カナダは?」と聞くと「スキーでバンフに行った」と即返答。羨ましいやら悔しいやらで「ナイアガラの滝は?」
     「行ったことがない。夏のバンフも行っていない」でカナダに決定しました。

     6月28日
     前日の結婚式、披露宴、2次会で疲れ果ててはいたものの、これから始まる新婚旅行への楽しみで早めの起床。
     同じホテルに宿泊している、家族、親族に挨拶をし10:00に成田へ向けて車を出発。車にカンカラなんかついてませんよ。
     成田でカナダドルに換金後15:55発CP002便でトロントへ向け出発。乗ること約12時間。長いよー。同日14:50
     トロント着。入国審査後バスに乗り換えナイアガラの滝を目指す。同じツアーには新婚旅行組約10組。フルムーン組1組。
     OL二人組1組。後ろに座っていたOL二人組が小声で「だから日曜出発は止めようって言ったじゃん。」とアツアツムードに
     耐えられない様子だった。ホテルについてチェックイン後部屋へ直行。泊まったホテルはスカイラインフォックスヘッドホテル
     で滝の真ん前に建っているホテルです。ベランダ側から滝の轟音が聞こえてきます。ベランダからは「アメリカ滝」「カナダ滝」
     が見られる絶景ポイントです。思わず「すっげー」。直後に隣のベランダから「ウワー、スゲー」の大歓声。目が合ってしまい
     お互いペコリ。(このカップルとは1年後横浜のランドマークタワーで偶然再会)旅の始めにこんな物を見せてもらい、この後
     どんな物が待ちかまえているのかワクワクしてきました。
     ホテルを出て滝壺見物に出かける。徒歩5分でアメリカ滝の正面。公園ではりすがあちらこちらで走り回っている。さらに歩いて
     カナダ滝の直前まで。大迫力で吸い込まれそうです。日が落ちると今度は滝をライトアップ。昼間のそれとは違った美しさです。
     土産物屋をブラブラしながら部屋に戻りライトアップされた滝を見る。やはりここからの眺めが一番。大満足の初日でした。

     6月29日
     今日は1日ナイアガラ周辺の観光です。バスに乗って最初はナイアガラの滝。全員前日に散歩で見に行ったようだが
     今日は名物「霧の乙女号」乗船です。ご存じ、船に乗っての滝壺見物です。
     船に乗って先ずは手前のアメリカ滝。さすがに船は揺れます。水しぶきも凄い。程なくカナダ滝です。アメリカ滝の数倍の
     水量だそうです。揺れ、水しぶき、そして強風。私の撮影したビデオは台風中継のようでした。当然合羽は着ましたがびしょ
     びしょ。滝壺すれすれまで行き飲み込まれないか冷や冷やもの。大迫力でした。
     次に向かったのはナイアガラの観光局。ナイアガラは新婚旅行のメッカと言うことでここでは新婚旅行証明書を発行してくれる。
     フルムーンでもOKとのこと。OL二人組は気まずそうに外で待ちぼうけ。
     お昼は滝を一望できるスカイロンタワーでキングサーモンのソテー。先ほど乗っていた霧の乙女号が豆粒のように見える。
     さらに滝の上流まで見渡せ一つの川が滝壺手前で二つに別れアメリカ側に落ちるのが「アメリカ滝」カナダ側が「カナダ滝」
     と言うのがやっと理解できた。
     午後はバスでナイアガラ川を下り、川のそそぎ込むオンタリオ湖へと行った。河口に広がる街ナイアガラオンザレイクで散策と
     なる。湖畔でのんびりしたり、土産物屋をブラブラしたり。町並みは綺麗で、歩いているだけで目や心の保養になる。
     ホテルに戻った後はまた滝までの散歩。何度見ても飽きないこの迫力。前日目を付けていた土産を手に入れ、その後は
     隣のホテルにあるハードロックカフェで義弟の土産を買い、カジノに挑戦。出るわけも無くナイアガラの夜は更けていきました。

     6月30日
     今日はレイクルイーズへの移動日です。本日泊まる宿は「シャトーレイクルイーズ」。カナダのパンフレットに載っていたこの
     ホテルの写真を見て、「絶対このホテルに泊まりたい」と思ったくらい見事なホテルです。
     ナイアガラを出てバスで2時間。トロントに着き13:15発CP965でカルガリーに15:15着。バスに3時間乗りやっと到着。
     もう夕方です。部屋に入るなり豪華さに大感激。窓からの眺めも120点。とりあえず敷地内をちょっと散歩。ルイーズ湖畔を
     散歩したかったけど、夕食の時間がくるので、翌朝にすることにした。豪華ホテルでの豪華ディナー。同じツアーで円卓を囲む。
     浮いているOL二人組。ディナー終了は22時過ぎ。緯度が高いため未だ外は明るい。豪華な部屋にも満足し翌朝早起きし
     湖畔散策するために就寝。

     7月1日
     ガ〜〜ン。疲れのせいか寝坊してしまった。食事前の1〜2時間散策しようと思っていたのですが時間が有りません。
     とりあえず記念写真だけ撮り朝食へ。今日はカナディアンロッキー1日観光。このホテルは今日で終わり。残念です。
     今度はゆっくり来ようと決めて(いつになることやら)バスに乗車。ロッキーへの出発である。
     車窓からの景色は大自然のみ。ボーレイク、クロウフット氷河、ペイトレイク、スノーバード氷河、バトルシップマウンテン、
     涙の壁。途中ベアバレーでバスが止まった。運転手の指さす方向を見ると野生の熊。よく分からないけどとにかく凄い
     の連発。コロンビア大氷原で雪上観光。雪上車に乗り氷原へ。あちらこちらに流れる雪どけ水の川。手に救って飲む。
     一杯で10歳若返るという。二人とも二杯ずつのみ10代へ。身も心も若返って本日の宿泊地バンフへ向かう。
     バンフに着くと市内が交通規制で渋滞となる。7月1日はカナダの建国記念日のためパレードが始まっていた。
     やっとバスを駐車場に止めて市内観光。だが終始パレードの見物をし、ホテルへ向かう。
     ホテルはバンフスプリングスホテル。築100年以上だが超豪華なホテル。ここからは自由行動。
     ホテル内を散策するがあまりに広すぎて迷子になるくらいである。小さなバー(カフェ?)で軽めの夕食をとる。
     隣の席の家族はドンぺりを空けていた。いつかはあのような身分になりたいものだ。
     夜になると市内で花火大会が始まった。高台にあるこのホテルは特等席である。
     海外に行くときは独立記念日、建国記念日、クリスマス、正月等に合わせた方が良いと実感した。

     7月2日
     今日は1日自由行動。先ずはホテルの裏手にあるサルファー山に登る。ロープウエイで一気に登ると徒歩10分で頂上。
     あいにくの曇り空。晴れていればカナディアンロッキーの大パノラマが見られるそうです。
     下山後は前日出来なかったバンフ市内観光。と言っても商店街の散策です。
     とりあえず昼食。あちこち回りましたがどこも混雑。メキシコ料理屋でハンバーガ、サンドイッチを食べる。
     量が多いがあまりのおいしさにぺろっと平らげる。カナダでメキシコ料理もどうかと思うけど寿司を食べるよりはましだろう。
     土産物を探しながらブラブラしているとありました。OKストア。大橋巨泉が経営する土産物屋です。店内は日本人だらけ。
     店員も当然日本人。結局御菓子類はここで、Tシャツ、フリース、トレーナーは別の店で購入。
     閑静な住宅街が広がり、街自体もそんなに大きくなく、自然環境は問題なし。こんなところで老後と言わず、今からでも
     暮らしたいほど良い街です。冬はきっと辛いのだろうけど。
     土産物を抱えてホテルに戻りホテルのそばにあるボー川、ボー滝見物。ここでも当然リスが走り回っていた。
     夕食はホテルの敷地内だが外れにあるドイツ料理のレストラン。メニューを見たら高いので他を探したがどこも高いので
     諦めて戻って来た。前日とは違い静かな夜。明日の移動に備えて早めに就寝。

     7月3日
     バンクーバーへの移動日です。ホテルを出てバスで2時間。カルガリー空港に到着。
     12:00発CP671便で20分。バンクーバーに到着。バスに乗って市内観光が始まる。
     ナイアガラ、バンフと違ってここは大都会。市内の高台にあるクインエリザベス公園で庭園などを見物。スタンレー公園では
     トーテムポールが乱立。北米ではサンフランシスコに次ぐ大きさのチャイナタウン。ブティック、レストラン、ギフトショップが
     並ぶガスタウンなどを見物した。
     ホテルはシェラトンウオールセンタ。昨日までのホテルとは違い超近代的な豪華ホテル。
     但しホテルは街の中。散策することもなく就寝。

     7月4日
     アメリカの独立記念日だがここはカナダ。もしやと思ったが何のイベントも無く残念。
     今日は1日自由行動。朝早く起き20分ほど歩き港近くのパン・パシフィックホテルでモーニング。
     自由行動だがどうしてもここに行きたいと言う場所がないのでガイドブックで見つけた吊り橋を渡りに行くことにした。
     「別のキャピラノ渓谷、吊り橋の方が有名なためこちらの吊り橋は素朴で観光化されていない」とうれしいような、うれしく
     ないようなコメントがガイドブックに書いてある。あいにくの雨降り。ナイアガラやロッキーの時でなくて良かったと+思考。
     シーバスに乗りノースバンクーバを目指す。路線バスに乗り換え約20分。本当にここで良いのか不安になりながらも歩くと
     小さな看板を発見。確かにその辺の公園って感じ。でも吊り橋の高さはキャピラノの吊り橋より高い72m。結構揺れるし
     スリルを味わうには十分。天気も良くないので早々に公園を後にし戻ることにした。
     お昼はマックに入り日本には無いメニュー「マックラップ」を、コンビニでは日本には無い無修正の○○を手に入れご満悦。
     シーバスでバンクーバーに戻るが天気も悪いし行きたいところも無し。ホテル近くのデパートで時間をつぶした。
     カナダの夜も今日が最後と豪華ディナーを食べに行き、夜は更けていきました。

     7月5日
     13:45発CP003便でバンクーバを出発。
     7月6日
     15:10成田着。
     最初で最後の新婚旅行。レイクルイーズの寝坊だけが心残りですがそれ以外は大満足の旅行でした。
     今回のコースお勧めです。機会が有れば是非どうぞ。